『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日)は関ジャニ∞のファンや趣味で音楽をやっている人からアーティストまで為になる本当に良い番組だと思います。2020年2月2日(日)にオンエアした「まだまだナゾだらけ!知られざる楽器の世界」などは他ではまず見られない夢のようなコラボだったのではないでしょうか。
東京交響楽団オーボエ・イングリッシュホルン奏者でスタジオミュージシャンもされている最上峰行さんはオーボエの難しさを乗り越えれば、あの物悲しい素晴らしい音色を奏でられることを教えてくれました。「ストレスがたまる」という本音にはムフフと笑っちゃいましたが。
クロマチックハーモニカ奏者の南里沙さんが、ブルースハープをはじめ低音専用のハーモニカ、コード専用のハーモニカ、ハイトーンが出る超ミニなハーモニカなど紹介してくれ「実はクロマチックハーモニカしか吹かないので」とこだわったのにはプロ魂を感じました。音だけ出してハンパに吹くわけにはいきませんよね。
マトリョミン・テルミン奏者の金木由子さんとパーカッショニスト大家一将さんのコラボによる『ヘビーローテーション』(AKB48)には惹きこまれました。
AKB48にいた岩佐美咲が『ヘビーローテーション』を演歌調で歌っていますが、それよりもっとスローテンポでクラシックのような風格が漂い、別の曲みたいに聞こえたのです。
昨年9月にはナターリア・テルミン、ピョートル・テルミンを迎えてJapan Theremin Old School、マトリョミンアンサンブル”Mable and Da”、吉冨淳子(Pf)によるテルミン発明100周年記念イベント・コンサートを開催して、14日には『マトリョーシカ型テルミン”マトリョミン”でギネス世界記録™更新への挑戦』を行いギネス記録を更新しました。
一般的には馴染みのないテルミンですが、知らぬうちに耳にしているものです。金木さんが『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日)で夏目三久や青山愛が国民の怒りメールを読む時のBGMがテルミンで奏でた曲(『Theremin – Clara Rockmore play “The Swan” (Saint-Saëns)』)を紹介した時は「あ、聞いたことある」と思いました。
最後は4人によるコラボで『恋のバカンス』(ザ・ピーナッツ)を演奏したのですが、さすが一流奏者だけあって鳥肌ものでした。オーボエの最上さんが「この編成は珍しい!たぶん一生ないと思う」と言ってましたが、またやってほしいな~。
『関ジャム』は昨年2月3日の「和楽器特集」で雅楽師・東儀秀さんが笙(しょう)と篳篥(ひちりき)を説明して和楽器バンドが尺八、三味線、琴、太鼓を紹介、竜馬四重奏の仁さんが鼓(つづみ)というこれまたレアなコラボを実現させていました。
『Mステ』や『うたコン』では時間帯によるニーズから考えて、ここまで掘り下げた企画は難しそうなので、やっぱり『関ジャム』にはこれからも大胆にいろいろな特集に挑戦してほしいですね。