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マツコ・デラックス、ユリコタイガーのアニソン論に目からウロコ 初めて『ボヘミアン・ラプソディ』を聴いた感覚にたとえる

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マツコ・デラックスは中森明菜やユーミンからモーニング娘。さらにクラシックまで音楽にも詳しいので驚かされますが、アニソンまでは網羅できていないようで(マツコも万能ではないと分かり)ちょっと安心しました。

7月5日放送の『マツコの知らない世界』(TBS系)で「アニソンの世界」を語ったユリコタイガーが紹介した楽曲に「ごめん知らないわ」と素直に認めながら、その魅力をすぐに理解するところは「マツコならではだよね」と逆に感心したものです。

「89秒のミラクル」に衝撃を受けながら、ロックの金字塔を思い浮かべるマツコの直感力

ちなみに「2021年、海外で最も再生された日本のアーティストの楽曲」ランキングで2位は『紅蓮華』(LiSA)、1位は『廻廻奇譚』(Eve)だそう。そのあたりはマツコも知っており、ユリコタイガーがアニソンのすごさは短時間にいろいろな要素を取り入れた「89秒のミラクル」であることだとアピールすると意味を理解していました。

テレビアニメ『うみねこのなく頃に』のOPテーマ『片翼の鳥』(志方あきこ)を持ち出した時はマツコも全く知らなかったのですが、ユリコタイガーが「イタリア語のオペラ風な部分やアジア風の音楽(ユリコにすれば演歌風に感じる)」を取り入れて音の国籍でめまぐるしく変わる「とにかく大げさで素晴らしい世界にはないものなんです」と熱く語ったところ、意外に腑に落ちた様子。

マツコが「初めて『ボヘミアン・ラプソディ』を聴いた時の感覚に近い」とクイーンの名曲を思い浮かべたのはお見事だったのですが、今度はユリコタイガーきょとんとしていたので知らなかったのでしょう。『ボヘミアン・ラプソディ』のオペラ風なアレンジやハーモニーとギターパートが次々と変わっていくところは、もしかして『片翼の鳥』が影響を受けているのかもしれません。

海外で根強い人気があるロボットアニメ、ユリコタイガーならではのアプローチにマツコが感心

画像は『ユリコタイガー YURIKO TIGER 2022年6月2日付Instagram「人造人間18号」のスクリーンショット

ユリコタイガーはイタリア出身で、アニメとアニソンが好きすぎて日本に移住、芸能事務所にも所属しています。だから「外国人は戦争や差別などを身近に感じている」といった事情を知っており、アニメのストーリーやアニソンの歌詞をどう捉えるかに関わっていると言います。

『マジンガーZ』と同じ世界観を描いたマジンガーシリーズの『UFOロボ グレンダイザー』(1975年10月期)は東西冷戦時代の欧州で『ゴルドラック』のタイトルで放送されて大ヒット。「友と誓ったこの平和」や「正義と愛」といった歌詞が「カオスな時代に刺さった」とユリコタイガー。今でも欧州ではコスプレする人が多く「ゴルドラック」の大合唱になるらしいですよ。

そしてフィリピンでは『超電磁マシーン ボルテスV』(1977年6月期)が大人気で、独裁者として知られたマルコス大統領の政権が崩壊した民衆革命(1986年)のデモは『ボルテスV』の主題歌を歌いながら行われたそうです。フィリピンでは警察の式典でも『ボルテスV』のアニソンを流すことを聞いて「正義の象徴みたいになってるのね」と驚いたマツコ。『マジンガーZ』は知っていても『グレンダイザー』や『ボルテスV』は知らなかったようです。

ユリコタイガーにはコスプレイヤーだけでなくアニソン好きをもっと押し出してほしい

ユリコタイガーのSNSを見るとコスプレイヤーとして人気が高いことが分かりますが、これほどアニソンを熱く語れるのだからそちらにも力を入れた方が注目されるかも。YouTubeチャンネル「ユリコタイガー」の『合わせて20万人突破!ありがとう!』によると、ヨーロッパと日本での反応が違うのを気にしていたようです。イタリアでは握手会やチェキ会などファンの熱を感じるけど、日本はコスプレグッズなどはよく買ってくれるもののダイレクトな反応が少ないとか。

アニソン好きをもっとアピールしたらそのへんも変わるかも。日本では『美少女戦士セーラームーン』大好きな中川翔子やロボットアニメオタクの市川紗椰もいるし、絶対話が合いそう。『マツコの知らない世界』でコラボしないかな~。

※トップ画像は『マツコの知らない世界 2022年5月15日付Twitter「コメント欄でご質問があった」のスクリーンショット