バイオリニストの廣津留すみれさんについては、アメリカの名門・ハーバード大学とジュリアード音楽院を主席で卒業したことが枕詞のように語られますが、それは本当に凄いことなのでスルーはできないところでしょう。
7月22日放送の『奇跡体験!アンビリバボー』(フジテレビ系)ではそうした経歴とともに母親の廣津留真理さんを真似て始めた「To Doリスト」や「5分メソッド」など家庭での学習方法を紹介していました。ここでは昨年12月30日に廣津留すみれさんがリモート出演した福岡のラジオ番組『MORNING JAM』(FM FUKUOKA)でのおしゃべりも参考にして“意外”な魅力に迫りたいと思います。
普段はクラシックを聴かずJ-POPばっかり、特にお気に入りの女性アーティストとは?
廣津留すみれさんはご両親が音楽好きなこともあり、3歳の時にバイオリンを始めたけれど「幼すぎて当時の記憶はない」そうです。高校1年の時にイタリアで行われた国際コンクールに優勝しましたがきちんと学んだことはなく、本格的にバイオリンを教わろうとジュリアード音楽院に進んだとか。
ジュリアード音楽院の授業は理論よりも実技中心でとにかく演奏しまくったようです。卒業後に廣津留さんはプロのバイオリニストになったのですが、クラシックを聴くと仕事モードになってしまうので、普段はもっぱらJ-POPばっかり聴いているそうですよ。
小学生の頃から聴いてきたシンガーソングライターのaikoが特に好きらしく、『奇跡体験!アンビリバボー』のオンエアを見てインスタグラムで「私がaikoファンだと知って(?)⠀インタビュー裏で曲を流してくださった編集スタッフさん神です」と喜んでいました。
『アンビリバボー』のスタジオではバイオリンの生演奏で『裸の心』(あいみょん)~『白日』(King Gnu)~『炎』(LiSA)を披露した廣津留すみれさん。インスタグラムではNYの仲良し音楽仲間たちとリモートセッションでカバーした『怪物 (Monster) 』(YOASOBI)、YouTubeにはソロカバーした『I LOVE…』(Official髭男dism)などをアップしています。
大先輩ヨーヨー・マへのリスペクトを「おもろいおっちゃん」で表すユーモアセンス
世界的アーティスト、ヨーヨー・マとの出会いが廣津留さんの進むべき道を決定づけました。ヨーヨー・マはハーバード大学で人類学を専攻しており、ジュリアード音楽院の先輩でもあります。
廣津留さんはジュリアードでヨーヨー・マと演奏してプロの凄さを知り「やっぱりバイオリニストになろう」と決意。ヨーヨー・マはチェリストとしてだけでなく、音楽を通じて人を成長させるようなところがありその人柄にも影響を受けたそうです。
『MORNING JAM』では「尊敬する人はヨーヨー・マ」と答えながら「素晴らしい人格者ですが、真面目に弾いている時以外は、ギャグも飛ばしまくるムードメーカーのおもろいおっちゃん」と人物像を解説して笑わせながら「そのギャップが魅力」だと話していました。
そんな廣津留さんは『アンビリバボー』でも「挫折だったり壁にぶつかったことは?」と問われて「壁にぶつかった?…すごく方向音痴で…」と答えようとして、MCのバナナマンを「実際の壁の話?冗談も言えるんですか!」と感心させるようなユーモアセンスも持ち合わせているのです。
廣津留すみれはなぜ地方の普通高校からハーバード大学を目指し、合格することが出来たのか?
『MORNING JAM』の水曜日パーソナリティー「あやなちゃん」こと中島綾菜が常々、廣津留さんの著書を「私の親友が書いた本です」と紹介していたところ、それを知った廣津留すみれさんが「親友と言われているので」とリモート出演してくれたのですが、地元大分県で中学校の同級生だったとか。
中島綾菜はワタナベエンターテインメント九州事業本部所属のタレントですが、なかなかの天然キャラでして『MORNING JAM』のメインパーソナリティー「ナカジー」こと中島浩二から「こんなことも知らないの?」とツッコまれることもたびたび。つまり廣津留さんは極めて普通の高校からハーバード大学に合格したことが何となく分かりますよね。
廣津留さんは高校1年でバイオリンの国際コンクールに優勝した翌年、アメリカで演奏ツアーした際にハーバード大学を見に行ったところ学生たちがキラキラ輝いていて「私もこんなところで学びたいな」と思い立ちます。日本に戻ってから高校の進路指導で「ハーバード大学に行きたいです。どうやって受験するんですか」と訴えても先生さえ「どうやるのか分からん」という始末。
母親とネットで調べたところ福岡で受験できることが分かり、それから受験勉強に集中しました。廣津留さんは後に「もうやりたくない。英単語の覚える数が半端ない」というほど大変だったようです。それでも一発でハーバード大学に合格しちゃうのだからすごい。
廣津留家の学習方法は自主的が秘訣、すみれさんが「To Doリスト」を始めたきっかけが可愛すぎる
英語の先生をしていた母・真理さんは寝る前に翌日の「To Doリスト」を書いてやるべきことを整理していました。明日は「美容院の予約をする」「英語教室の会議(13時)」「お風呂掃除」というように…。
まだ幼かった廣津留すみれさんはそれを見て「私も書きたい」と自らまねをし出したと言います。「バイオリンのれんしゅうをする」「お外におさんぱにいく」「ママのお手伝いをする」というように…。
成長してからもそれがルーティンになって、やるべきことを書き出した後で終わったものに線を引いて消し、コンプリートしたらそのページを破いて丸め、ゴミ箱にポイ「スッキリ!」 受験勉強でもその「To Doリスト」が大活躍したのです。
もう1つの秘訣がやるべきことを5分ずつスケジュール化する「5分メソッド」です。1時間を1コマと考えるのではなく、5分が12個あると思えば「細かく12個のことができる」というやり方。
廣津留さんは「5分でやるぞ!と直近のゴールを目指せばモチベーションが上がる」と解説しつつ「なぜなら人は締め切りがあると馬鹿力が出るので」と言い切ってインタビュアーを笑わせていました。いたずらっぽく微笑むところはヨーヨーマを「おもろいおっちゃん」と言えるのと同じようなユーモアセンスを感じました。
※画像は『Sumire Hirotsuru | 廣津留すみれ 2021年7月27日付Instagram「先日OAの #アンビリバボー 舞台裏」』および『Sumire Hirotsuru | 廣津留すみれ 2021年7月22日付Instagram「今夜のアンビリバボーご覧いただきありがとうございました!」』のスクリーンショット